高校から大学へ

 

 

先ず、アメリカの大学に進学するにあたり、所謂日本の「受験勉強」は必要ありません。

 

アメリカの高校から大学に進学する場合、まず、通学している高校で実施される一斉テスト、
SAT (Scholastic Assessment Test)かACT(American College Testing)を受けます。

 

SAT (Scholastic Assessment Test)かACT(American College Testing)で取得した点数が、
進学を希望する大学の定められた基準を満たしていれば入学できる資格を得ることになります。
(高校を卒業資格を有さないといけないのは勿論の事である。)

 

SATかACTをどちらを受験するのかは、通学している高校が導入している一斉テストにより受験します。
(私の場合は通学していた高校がACTを導入していたので、そちらのみを受験しました。
よって、ACTのテストについて覚えている範囲でお伝えします。)

 

私の通学していた高校は私立高校であったため、
ACTは全員が当然受けるものという感じであったので、私も自然に受験しました。
何か、受験のために願書をだしたり、受験料を払うことはありません。
「高校さえ出て、基本的な学力を身に付けていれば、大学への門戸は開けている」
ということはアメリカ的なのかもしれません。

 

ACTは高校3年生の冬に実施され、テストは半日程度かかります。
ACTの内容は、高校で学習した授業内容が基本となっており、
日本の大学入試のように、教科書の重箱の隅をつつくような試験ではありません。
基本的な学力があるかどうかを確認するための試験と考えてください。

 

また、各教科ごとのテストの他、小論文のテストもあります。

 

日本の高校からアメリカの大学へ進学する場合、ESL (English as a Second Language) という
英語を母語としない人向けの英語教育プログラムを大学が提供しているか否かで
受け入れか否かが決まります。

 

ESLのコースがある場合、基本的に受け入れてもらえると考えもいいでしょう。
ただし、入学時にTOEFLの結果を求められる場合があるので、
事前に受けておいた方がいいでしょう。

 

アメリカの高校を卒業している場合は除き、大学から留学する場合は、
このESLのコースを半年から1年受けた後、正式な大学の授業を受けることになります。

 

この判断は、当然ESLの担当教授の判断と、TOEFLの得点が500点以上が目安となってきます。

 

大学によっては、ESLコースから始めた学生は、
TOEFLの得点が500点以上ないと卒業できないケースもありますので、
あらかじめ自分が進んもうとしている大学がどうなのかを知っておいてください。

 

大学を選ぶ

 

 

日本人の感覚からすると、
SAT (Scholastic Assessment Test)かACT(American College Testing)
のために猛勉強しなければならない!
有名な大学に入るために一生懸命勉強しないと!!
と思うかもしれないが、先に述べたように、
普通に高校の授業について行けていれば、何ら問題はありません。

 

ハーバード大学やスタンフォード大学といった、超有名大学は高い基準を設けているかもしれないので、
ある程度高得点が必要かもしれません。

 

しかし、知名度が低い大学だから教育のレベルが低いということは、アメリカでは全くありません。
たとえ知名度が低くても、優れた教授陣や独自のプログラムで個性を打ち出している大学もあり、
とある分野については第一線の大学だということは、アメリカではよくあることです。

 

実際に、高校時代のアメリカ人の友人を見ても、超有名大学ありきで大学を決めている訳ではなく、
自分の関心のある科目があるのか否か、
その科目について強い大学か否かで行く大学を決めていました。

 

アメリカ人は、あまり自分が生活している州を越えて大学に通うことはあまりありません。
それは、アメリカのそれぞれの州自体に多くの大学があり、それぞれの大学にそれぞれの専門があるので、
他の州の大学に突出した専門性がある場合は別ですが、
わざわざ、他の州まで大学に通う必要がないからです。

 

日本とアメリカの大学を選択する時の意識の違いは、
就職する際に会社が求める人材の違いであると考えます。

 

アメリカの会社は、新入社員を採用する際、
「どの大学を卒業した」と言うよりも、「何を専門に学んできたのか。」
「専門に学んだことがすぐに役に立つのか」という視点で雇用します。

 

その意識はアメリカ社会では当然の認識なので、
学生も大学を選択する時に社会に出ることを意識し、
「何を学びたくて、何を学ばせてくれるのか。その中で自分が何を習得できるのか」に主眼を置いて
大学を選択するのだと感じました。

 

よって、「誰がどの大学に行くのか?」という腹の探り合いは全くありません。

 

よって、もし、高校から留学をしたいと考えているのであれば、
おそらく、その後もアメリカで大学生活を送ることになると思います。

 

大学卒業後、日本に戻ったとしても、単に英語が話せるだけでは今は通用しないでしょう。
であれば、より専門性のある大学で学び、即戦力となることが可能になります。
得意分野で超有名大学を超える大学は色々な州に存在しています。
高校卒業後に大学進学を視野に入れて、留学する高校を選ぶ
(例えば、金融関係で勤めたいのであれば、
経済学を他大学よりも専門とする大学のある州にある高校を選ぶ等)ことも重要でしょう。